nginx auth request moduleに、設定ファイルだけの単純な認証を提供するモジュールです。
このモジュールの用途は、nginx auth request moduleの設定確認のみです。
Basic認証の用途には、nginxのauth basic moduleを利用してください。
エラー時は、プロセスが異常ステータスで終了します。
コマンドラインは、以下の通りです。
ngx_simple_auth 設定ファイル名
自前ではdaemon化等のバックグラウンド実行の機能は提供しません。
systemd等のプロセス管理のシステムから起動してください。
nginx側の設定方法については、auth request moduleのドキュメントを参照してください。
ngx_simple_authの設定ファイルは、TOMLフォーマットで、以下がサンプルです。
socket_type = "tcp"
socket_path = "127.0.0.1:9200"
#cache_seconds = 0
auth_realm = "TEST Authentication"
[password]
admin1 = "hoge"
user1 = "hogehoge"
設定ファイルの各パラメータの意味は以下のとおりです。
パラメータ名 | 意味 |
---|---|
socket_type | tcp(TCPソケット)とunix(Unixドメインソケット)が指定できます。 |
socket_path | tcpの場合はIPアドレスとポート番号、unixの場合はソケットファイルのファイルパスを指定します。 |
cache_seconds | nginxに渡すキャッシュ期間の秒数です。ただし、その値が0の場合、キャッシュを利用しなくなります。 詳細については認証キャッシュ制御を参照してください。 |
auth_realm | HTTPのrealmの文字列です。 |
[password] 部分 | TOML table形式のユーザーとパスワードのマッピングデータです。 |